ここでは「きぬか怪(ケ)さん」がおすすめする世界遺産でしか買えないご当地土産をご紹介します。 きぬかけの路の沿道には金閣寺、龍安寺、仁和寺と、京都を代表する世界遺産が三つも存在し、それぞれのお寺の売店ではそこでしか買う事ができないオリジナルのお土産がたくさん売られています。 それらの中でもリーズナブルで気の利いた一品を「きぬか怪(ケ)さん」がチョイスました。
京都は西陣「千本玉壽軒」さんが納める金閣寺オリジナルのお菓子。金閣寺オリジナルの商品は他にも幾つかありますが「金閣寺らしさ」で選ぶとこれでしょう。金閣寺と衣笠山を型押しした落雁に金箔をまぶし、中には大徳寺納豆の餡が入っています。ほんのり塩気もあって甘過ぎず、何とも絶妙で美味。不動前の休憩所でお抹茶を頼むと一緒に出されます。鳳凰の包装も洒落ていて、見た目も味も一貫して金閣寺らしい荘厳さを漂わせる一品。
石庭の手前にある庫裡(くり)売店では「吾唯足知つくばい栓抜き」「石庭の文鎮」など、龍安寺オリジナルのお土産がたくさん売っています。中でも、実用的でかさばらない「石庭手ぬぐい」はなんと450円!というお手頃価格。お土産というよりは自分への龍安寺拝観記念にぴったり。暑い季節には首に巻いてきぬかけの路を歩くのも粋です。ずいぶん前から変わっていないであろう渋くて媚びないデザインに禅寺スピリッツを感じる一品。
はんなりとした甘さに仕上げた仁和寺オリジナルの麩焼きせんべい。包装に菊花紋があしらわれているのは、仁和寺が皇室の門跡寺院であったことに由来します。仁和寺のお茶席でも供されるお菓子で、じんわりとした口溶け感とほのかな甘味は京都の上品さをそのまま表しているかのようです。妙心寺北門前にある仁和寺御用達「亀屋重久」さんが納めており、そちらのお店では柚子風味の麩焼きせんべい「おむろ」が売っています。